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フランツ・シューベルト – 歌曲 (1797 – 1828)
ラファエル・ファーヴル(テノール)加藤哲子(ピアノ)
Raphaël Favre, Tenor Satoko Kato, Piano
* トラック10 ルーカス・クリスティナート(ホルン)
1. 愛の使い
(ルードヴィッヒ・レルシュタープ) D 957 No. 1 [3:08]
2. ミューズの子
(ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ) D 764 Op. 92 No. 1 [1:57]
3. ガニューメード
(ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ) D 544 Op. 19 No. 3 [4:07]
4. 憧れ
(ヨハン・ガブリエル・ザイデル) D 879 Op. 105 No. 4 [2:28]
5. 小人
(マトイス・カシミール・フォン・コリン) D 771 Op. 22 No. 1 [5:15]
6 さすらい人
(フリードリッヒ・フォン・シュレーゲル) D 649 Op. 65 No. 2 [2:52]
7. 秋の月夜によせて
(アロイス・ヴィルヘルム・シュライバー) D 614 [7:18]
8. ブルックにて
(エルンスト・シュルツェ) D 853 Op. 93 No. 2 [3:21]
9. 冬の夕べ
(カール・ゴットフリートフォン・ライトナー) D 938 [6:53]
10. 流れの上で *
(ルードヴィッヒ・レルシュタープ) D 943 Op. 119 [8:58]
11. 鳩の便り
(ヨハン・ガブリエル・ザイデル) D 957 No. 14 [3:48]
1 CD – 50:05 (11 Tracks)
リリース: 2015年12月
℗ SARU internationalmusic 2015001
試聴 https://sarumusic.com/produkt/franzschubert-lieder/
CDアルバム「フランツ・シューベルト歌曲」
心の奥にある感情とむきあって
私達にとってシューベルトの歌曲の魅力は、自己の感情と向き合う純粋さである。 それは自然と自己への結びつきや、愛情、与えられない境遇への憧れで、現代を生 きる私達にも共感できる、普遍の情感である。シンプルにして、人生の本質を言い 尽くせるシューベルトの歌曲は美しさだけを持たない。ぞっとするような人間の感 情もとらえている。彼は人生、感情を真実としてとらえ、まっすぐに音楽に向けて いる。それ故、彼の音楽は私たちの心に響き、感動する。 このシューベルト歌曲のCDは、『愛』『夜』『憧れ』の3つのテーマから選曲した。
『愛』に選んだ歌曲「愛の使い」「ガニュメード」「ミューズの子」は、希望に満 ちた愛を生き生きとした美しい自然と共に描いている。「愛の使い」では、小河に 自分の愛の思いをたくす詩人の心の内をデリケートに描いている。
『夜』のテーマの中では4つの歌曲が含まれている。「さすらい人」と「秋の月夜 によせて」は澄んだ月夜のシーンである。孤独な一人の人間として、人生への思い やを月夜によせて、人生を受け入れ和解した気持ちでいる主人公の思いが描かれて いる。「小人」では、愛から生まれた狂気、嫉妬が最大に達し、恋した王女を殺 し、海に沈めるという一夜を描いている。「冬の夕べ」は人生に満足した静かな深 い喜びが描かれている。
『憧れ』では、シューベルトの場合、得る事のできない愛や人生の境遇は幸せや安 らぎをいつも追い求めるという事になり、人生に深く刻まれる。一見楽しそうに聴 こえる「鳩の便り」は、実は悲惨な人生の境遇から生まれたものもありで、心の奥 にある『憧れ』がせつなに現されているのである。当時シューベンルとは死を前に し、貧困と病気の状態であった。「ブルックにて」では早死にした恋人への苦悩を 生涯乗り越えれなかった詩人の実情が、歌詞の背景になっている。一切の安らぎが ないように作曲されている。シューベルトは、現実とは全く違う境地を想像して、 その憧れの心境をまっすぐに描いている。 「流れの上」ではシューベルトの唯一、 ホルン付きの歌曲で、心痛の思いでの別れの人生の境遇を歌っている。
最後に技術を超え、情熱と愛情をもってCD制作に取りかかった録音技師のルドル フ・ベックと音楽監督のアンドレアス・グローテンスに感謝を申し上げる。 録音場 所は温かい響きを持ちったスイス・サルネン市の以前教会であった所で、ピアノは 古いベーゼンドルファーである。
聴講の際にシューベルトの心の奥の思いが届けばどんなに幸いに思う。
2015年秋 ラファエル・ファーヴル、加藤哲子
ラファエル・ファーヴル (テノール) Raphaël Favre
スイスの仏語圏の都市、ラ・ショード・フォン出身。天性の柔らかく澄んだ 美しい声はリリックテノールの贈り物と言える。リート歌手(ドイツ歌曲) の登竜門であるシューベルトと現代音楽国際コンクール、及びシュツットガ ルト・リート国際コンクールで第3位。 チューリッヒ芸術大学で著名な歌手クリストフ・プレガルディアンに師事 し、コンサートディプロマを最優秀成績で修了。ゾリステンディプロマで更 に研鑽を積む。ハルトムート・ヘルのリートクラスで歌曲解釈の研鑽を集中 的に積む。
ドイツをはじめとする著名な音楽祭やスイスの国営ラジオでの歌 曲リサイタルに招聘され、高い評価を得る。 またソリストとしてスイス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポル トガル、ベルギー、日本の数多くの音楽祭に出演。それらは、ラインガウ音 楽フェスティヴァル(ドイツ)、キッシンガーの夏(ドイツ)、黒の湖音楽 祭(フランス)、ラ・フォル・ジュルネ(フランス・ナント市、スペイン・ ビルバオ市、ポルトガル・リスボン市)等がある。
共演した指揮者はミシェ ル・コルボ、ミヒァエル・ホフステッター、ドミニク・ティル、フィリッ プ・クリュッティ、ジェレミー・ローラー、トーマス・レスナー、アドリ アーノ・ジァルディーノ、ローラント・ゲイ、マーク・キソッティ、ペー ター・ジークワルト、ヤン・シュルツがある。 ラファエル・ファーヴルのレパートリーはモンテヴェルディ、バッハ、ヘン デル、モーツアルトの宗教曲やロマン派のオラトリオを始めとし、歌曲の範 囲では、ドイツリート、フレンチメロディー(仏語歌曲)、英語のソングの 膨大なレパートリーを持つ。またルネッサンスのポリフォニーや現代歌曲に も精通する。現代を代表するドイツの作曲家ヴルフガング・リームの作品を 演奏した際には、作曲者自ら絶賛され、重要な舞台で演奏している。
オペラではチマローザ作曲「秘密の結婚」でパオリーノ役、モーツァルト作 曲「魔笛」タミーノ役、ハイドン作曲「オルランド・パラディーノ」モドー ロ役、ヒンデミット作曲「今日のニュース」第一マネージャー役、ツィン マーマン作曲「白薔薇」ハンス・ショル役に出演
ルーカス・クリスティナート(ホルン)Lukas Christinat
スイス、ブルクドルフ生まれ。ルツェルン音楽大学、ドイツ、エッセン市の フォルクヴァング音楽大学卒業。1991年よりルツェルンシンフォニーオーケ ストラ首席ホルン奏者。エドヴィン・フィッシャー記念賞、フリードリッ ヒ・ヴァルト基金より賞を得る。
世界の著名なコンサートホールで数多くの コンサートに出演(ヨーロッパ、アメリカ、南アメリカ、中国、ロシア、日 本。)
2000年よりルツェルン音楽大学にてホルンクラス及び室内楽クラスの講師を 務めるほか、20年にも及ぶ国際ホルンフェスティヴァルを自ら率いている。
加藤 哲子(ピアノ)Satoko Kato
大阪音楽大学、アムステルダム音楽院ピアノ科卒業。2004年,07年野村国際文 化財団より奨学金を得てチューリッヒ芸術大学でハルトムート・ヘルのもと 室内楽・リート伴奏を学び、コンサートディプロマ及び修士課程をを最優秀 で修了。
1992年日本クラシック音楽コンクール全国大会特別賞、2000年北ロンドンピ アノコンクール奨励賞、及び伴奏賞を受賞。2007年パリ・ブーランジェ・ リートデュオコンクールではファイナルリサイタルの模様をフランス国営ラ ジオに放送され、パートナーの現代曲賞を受賞に至る。
現在は歌曲伴奏者として歌手と共にスイス、ドイツ、オランダ、スペイン、 トルコ、日本の主要都市でのコンサートや国際音楽祭に出演。チューリッヒ の音楽大学で伴奏員として従事する他、シオン国際声楽マスタークラスの公 式伴奏員を務める。
2012年「スイスの現代歌曲」のプロジェクトがSUISA基 金に認められスイスと日本7カ所でコンサートツアーを行なう。2013年スカ ンジナビア・ササカワジャパン財団と在ノルウェー王国大使館の援助を受 け、エドヴァルド・グリーグ生誕170年記念コンサートをソプラノ歌手、 ウッラ・ヴェストヴィークと日本各地で行なう。中でも東京公演は音楽評論 家の濱田滋郎氏の2013年ベストテンコンサートに選ばれた。(2014年音楽の 友1月号)2015年大阪ザ・フェニックスホールのエヴォリューションシリーズ に入選し、バリトン歌手、ニクラウス・コストと歌曲リサイタルを行なっ た。
2010年母校大阪音楽大学と大学院にて「文化の諸相」及び「伴奏理論」の特 別講義を行なった他、日本とスイスで講習会で歌曲伴奏を指導している。
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