リートセミナー Online クララ・シューマン「ベルリンの花日記」

クララ・シューマン「ベルリンの花日記」をテーマに。
クララ・シューマンとヨハネス・ブラームスの歌曲。

動画と朗読録音、教材｡
(ライヴ終了2021年10月22, 23, 24日)

限定リンクで動画配信、オリジナルの教材（楽譜、解説）、朗読録音配布、質問への個別アドバイス

指導 加藤哲子、ピアニスト
ゲスト、ソプラノ歌手 黒澤 理佐子

１９世期のヨーロッパ社会では、花は人々の生活にとって重要なものでした。人々は、花を摘んで、花冠を編んだり、友情の印や愛の挨拶に使ったり、部屋に飾ったり、衣服の装飾でもありました。クララ・シューマンもその生活文化の中で生きた一人であります。

愛する夫ロベルトの死後、ますます演奏活動を精力的に行い７人の子供を女て一人で賄っていったクララ。１８５７から１８５９年の花日記は、心のよりどころであったヨハネス・ブラームスを思って書いたものでした。そピアニストとして脚光をあびていたクララの芸術家としての心意気、喜び、苦しみや葛藤、花に込めた思いが綴られた押し花の日記から読み取れます。
この講座では、エピソードと押し花を紹介しつつ、クララ・シューマンの歌曲とヨハネス・ブラームスの歌曲を勉強します。
とりあげるブラームスの歌曲には、シューマンの息子であるフェリックス・シューマンの詩より「若者の歌」を含んでいます。

ゲストには、現在ウィーンに在住の黒澤理佐子さんをお招きしました。歌曲を愛し、主にドイツでリート歌手として大変活躍された理佐子さんからもクララ、ヨハネスの歌曲の息吹をうけとってください！

講座では、歌詞の朗読練習や音楽分析を行っています。
質問もいつでも受け付けております。

歌曲に興味のある方や想いのある方、どうぞリートセミナーにご参加ください！
加藤哲子

ゲスト ソプラノ歌手　黒澤 理佐子さん

三人姉妹の真ん中生まれ、豊かな自然の中で育つ。
ピアノソロ、室内楽の魅力に惹かれ、大学進学を志す中、バリトン歌手で情熱溢れる高校音楽教師に出会い、歌うことと向き合う始まりとなる。

東京芸大声楽科卒業, 同大学院修士課程修了後, 渡独。歌曲の勉強を望み、カールスルーエ音楽大学リートクラス（ハルトムート・ヘル/白井光子）、アムステルダム音楽院（ウド・ライネマン）にて、歌曲に重点を置き研鑽を積む。第12回ロベルト・シューマン国際音楽コンクールで第一位受賞。

モーツァルト “レクイエム“、モーツァルト “大ミサ曲ハ短調“、ベートヴェン “ミサ.ソレムニス“、ロッシーニ “小荘厳ミサ曲“、バッハ “マタイ受難曲“、数々のカンタータを歌う。

歌曲のプログラムとして、ハイネ歌曲（パリ、ルーブル美術館）、ブラームス “愛のワルツ“（サンクト.ペータースブルグ）、シューマン歌曲,重唱（ブレーメン、ケルン、ジュネーブ）、メーリケ歌曲（ボーデン湖音楽フェスティバル）、ゲーテ “ファウスト“（ラインガウ音楽フェスティバル）、シューマン “薔薇の巡礼“（モントドン音楽祭、ヴィンネンデン）等に出演。

現在は、20年以上住んだドイツからウイーンに移り住み、若い世代の指導に力をいれる傍ら、1858年に設立されたジングアカデミー合唱団（1862年にブラームスが常任指揮者としてウイーンに呼ばれる）の一員としてアカペラ曲から大編成オーケストラ作品に渡り,　新しい角度での演奏経験に挑んでいる。

ウィーンのカールス広場にあるヨハネス・ブラームスの記念碑