2020/07/23 07:09

スイス在住のピアニスト、加藤哲子(さとこ)です。

無料でバンバン著名な演奏家の録音をきける時代になりました。コロナでアーティストが、無料で音楽を配信するのもたくさん聞き、みました。でもそんなことばかりしてたら、アーティストは自分の首を自分で絞めてしまう。

精魂こめて制作した録音を大切に扱っていきたいのと、音楽家として録音制作も生きる道にしていきたいため、いい音楽を良い質で提供していきたいと願います。制作した録音商品を大手の音楽配信サービスにのっかかるのもいいが、競争率も激しい。それなら時間がかかっても、こだわりを楽しんでもらう、独自の録音を地道に売っていったほうが、長い道絶対いいと思います。

数年前から、夫の録技術士、ルドルフ・ベックと歌とピアノのデュオや室内楽を中心に録音を手がけてきました。
お手本にしたCDや好きなアーティストを何回もきいて、分析をしたり、有名なアーティストから無名アーティストいろんな録音を調査してきました。心にくるCDと、いくら完璧で有名なレーベルでも全然好きじゃないCDもあります。例えばこの箇所よくない、とかバランスが悪いとか、音楽的かとか、残響が気にいらないとか、かなり批判的にいろいろ分析をしました。
機材やマイク、ケーブルなどのテストもいろいろ機種を変えやってみました。(また改めて、マイク、ケーブルについて書きたいと思います。)

お気に入りの録音は、室内楽でスタジオ録音でなく、歌もピアノも同等にひとつの音楽として流れているもの、残響が、人工的でなく、言葉も明瞭にわかり、ここちよく残る残響でした。以外に某有名なドイツのレーベルは、バランスがよくなっかったです。特に保守的な録音は、有名な歌手の声は、しっかり聞こえるけど、ピアノは後ろでなっている。バランスが悪く、ひとつの音楽ではないため、心にとどきません。
個人的にはイギリスのエンジニアのものが自然で音楽性が伝わる演奏です。
とは言ってもドイツのアーティストは優秀で、無名な人でも素晴らしいCDをいっぱいききました。レベル高いです。

無名でもこだわりの録音は、ハートがいっぱいあって、聴く側を豊にしてくれます。個人的にはそういう録音が好きです。
何回も聞いて楽しませて頂いています。

私が製品を作る際は、自分がお客だったら「出会って嬉しい商品」を考えて制作します。自分のポリシーをお客様によろこんで使ってもらえるように考えます。

そういった目標をもってSARU music で長い目でお付き合いください。www.sarumusic.com
どうぞよろしくお願いします。

最新のSARU music より、CDアルバム「フォークソング・アレンジメント」です。12か国の民謡アレンジメントで、ラファエル・ファーヴルは11カ国で歌います。