2020/08/20 15:57
ルツェルンの町にある4つの教会の鐘を打楽器奏者ペーター・コルナディン・ツムトーアがしかけ、変えられた鐘の響きを散歩しながらきいて回るという企画。
ルツェルンの旧市街のイエズス教会、ペーター教会、マタイス教会、ホーフ教会が参加。
ツムトーアのアイデアは、自らの経験で、住んでいるクーアという町の教会の鐘がなったら、ものすごい大きな音で町全部を打ちのめす、鳴りようです。もしそれが、小さく、ささやくように鳴るのなら人はどうこの鐘を聞くのだろうか?というのが、モチベーションで、タイトルも「弱音器をつけた教会の鐘」con sordino です。
イエズス教会では、2つの鐘、デュオ
ペーター教会、3つの鐘、トリオ
マタイス教会、4つの鐘、カルテット
ホーフ教会、7つの鐘 (8つ目もあるが、高すぎてしかけができない)、オーケストラ
という構成で、ひとつのスポットで鐘が鳴り止む前、橋を渡って石の道をあるき、その余韻を聴きながら、次の教会に移動、すると柔らかく導入のようにもう鐘が聞こえてきます。この途中のなだらなかな流れも考えてありました。すごく素敵なアイデアです。鐘の音と町の音をミックスして、自分で体験する感じで、ルツェルン住民には、全く新しい経験!です。
技術的には、どうやってこの鉄の塊を、覆って音を抑えるかというチャレンジがあったそうです。それらも始めに全部説明してもらいました。羊の毛や、皮などで実験したそうですが、鐘の打ち付けた熱で、皮は、からからに乾いてしまうそうです。
鉄の塊同士(鐘)が、打ち付けると熱をすごく発するため、それに耐えれる物質は何か?
そこであるエンジニアがおもいついたのが、モーターバイクの車輪のゴムだそうで、解決しました。
教会の周りを歩きながらや、止まって耳を傾けたり、聴いたことのない教会の鐘を聞き入りました。
イエズス教会では、低いのと高いのが差があって、雰囲気が年越しのようなひびきでした。
2つ目のトリオもすごく綺麗でした。倍音がきれいに聞こえてあきなかったです。
3つ目のカルテットも私のお気に入りでした。教会の際できいたり、離れたり、いろんな音がたのしました。
最後は、かなり低い音から、クレッシエンド状態で、最後にまたゆるやかに消えていきました。
ホーフ教会の大きさとぴったりなダイナミックでした。
個人的には、澄んでいろんな倍音が聞こえるペーターとマタイス教会が好きでした。
写真は、青の時間から始まったイエズス教会です。天気が悪くなり、雰囲気が逆にファンタジーがでているようで、私はとてもきにいりました。
ペーター教会。
旧市街の小路を通って余韻を楽しみながら、次の教会に出会う。