2021/01/27 05:49

11月の終わりから2月の終わりまで、スイスでは、シャットダウンで文化行事会催は、禁止になってしまっています。

リハーサルなど、お客のいないところで、音楽をするのは、許可されています。

11月からオペラのプロジェクトで、コレペティをする仕事が、入っていましたが、延期。2月に延期された春からのコンサートも全部キャンセルになってしまいました。

なので、デモ用の音源や映像に時間をあてることに決めました。シューベルトの「水車小屋」一部とピアノのソロも録音することにしました。きかっけは、友人がやっているクッキングチァンネルで、ショパンの子犬のワルツの録音を頼まれたので、普段だったら時間的に絶対できなかっただろう、ショパンのこの曲に取り組みました。そして長年弾いている平吉毅州さんの子供のための「虹のリズム」から「夕映の湖」とバッハの平均律をデモ用に録音しようと取り組みました。

ショパンと平吉さんは、音源のみでなく、ビデオ録音をやってみました。

自然な元の音を再現できるミリンクス・マイクを使って、自宅のスタインウエィでとりました。


ワンテイクで、音源とビデオを別に録音し、後で映像と音源を一緒に合わせます。映像と音を合わせるのは、結構難しいものです。録音技師の夫に完璧に合うまで、厳しく言われやりました。

2年前に教員研修でビデオ制作の研修を受けたときに、教えてもらったソフトウェア、Movaviを使って映像を制作しています。
日本語もあるソフトウエァで、使いやすいです。

ショパンの子犬のワルツは、やっぱり名曲だけあって、聞く人を楽しませてくれる素敵なワルツです。友人のポーランド人にきいてもらい、助言してもらいました。彼のショパンへの熱い思いをきいたり、ショパンが、いい先生だったこと、お弟子さんのためにワルツでもエチュードになるような要素をいれて書いたなど、教えてもらい、フレージングへのサジェスチョンもしてもらいました。
中間のゆったりするところのテンポチェンジの仕方は、とっても気に入ってくれたようで、よくショパンの音楽をわかっていると褒めてくれ、励ましてくれました。温かい感情をもって褒めてくれるので、とても励みになります。

そんなこんなで、音源やビデオをとりましたが、一つのカメラでは、あまりおもしろい映像になりません。
なので、住んでいる街の景色とともにプレゼンテーションすることにしました。
録音した日は、大雪が降ったのですが、編集する日は、えらく天気がよく、川とうっすら雪が残った屋根をもつ橋を撮ってみようと、買い物の帰りにやってみました。

するとカモメが次から次へと飛んできて、踊っているようになり、躍動的な映像がとれ、音楽と合うだろうと思い、組み合わせました。

できあがったのが、この映像です。どうぞお楽しみください!


平吉さんの映像は、結構困りました。
どうやったら退屈せず、映像と共に音楽をきいてもらえるか。

子供の時に平吉さんに出会い、彼から直接、この楽譜を頂いた思い出があったので、その経験もいれたビデオを作ろうと文章も挿入しました。子供の時は、難しかったけど、今では、喜ばれる曲集で、教会で時々弾いています。

ショパンと違ってしっとりとした曲で、シンプルながら大人でも楽しめます。どうぞお聴きください!