2023/04/13 05:44

先月はスイスのラ・ショー・ド・フォンにあるル・コルビュジエ「白い家」協会が、私と建築家の水谷玲子さんの音楽と建築のコンサートを開催して下さいました。なんとコンサート数日前から売り切れになっていたそうです。素晴らしい機会に、とても喜んでいます!!

売り切れは、もちろんプレッシャーですが、とても光栄でした。

この「白い家」は、ル・コルビュジエが、彼の両親のために建てた家で、ル・コルビュジエの初期の作品で「白い家」とよばれ、家具やタペストリーなども凝っています。可愛いタペストリー。ピアノはル・コルビュジエのお母さんが愛用していたイーバッハというピアノです!

もちろん今では、100年以上たつので一度、中を修復されています。その修復が本当に丁寧で、素晴らしいのです。オリジナルのものを考慮して、いろんなところから探され苦労して修復されたそうです。可愛いタペストリーを見つけるのは、至難の技だったみたいにおしゃっていました。


コンサートは土曜に夜で、終演後アペリティフなどをご好意でだして下さり、お客様同志や演奏者とも話が交わせます。

1時間半の気力と体力を使って渾身の演奏のあと、率直な感想をいろんな方から聞け、私にとっては、至福の時でした。建築家の方ともお話しできました。私のフランス語もかなり忘れてしまい大変。

ゴールドベルク変奏曲の音楽的構成を建築にしたアイデアは、おもしろいねと感想をいただき、このバッハの家は現存するのかきかれました。まだ!なのです。土地を探しています!!


イントロダクションでは、日本人とフランス人のハーフのアンジュリナ・コミヤマさんが私たちの作ったコンセプトの解説をフランス語で、説明して下さいました!ジュネーヴの歌曲音楽祭の時にご一緒させて頂いた時に、知り合った素敵な若い女性です!!

ありがとう、アンジュリナ。


コンサートの模様。映像は、旦那さんが操作して出します。

コンサートのライヴ録音の抜粋をユーチューブにもあげました。よかったらご覧ください。後の方に春のお庭のシーンもでてきますが、お庭は、とっても素敵です。




ル・コルビュジエは、スイスのラ・ショー・ド・フォン(2009年ユネスコ遺産都市)の出身で、建築家、都市計画家、画家、彫刻家、作家として世界中で広く認知されるようになりました。その際に、ペンネーム「ル・コルビュジエ」を使い、今ではこの名前で知られています。彼の本名であるシャルル=エドゥアール・ジャンヌレとして、この家を建築した際に、彼のお父さんに感謝の言葉を残しています。

「父の家で、私たちの家で、この東洋の笑顔が生き続けていることに、私は父に感謝している。」

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ



玄関から入ったら素敵な丸い窓と紺色の壁。